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JPack-Fmt 解説

 

JPack-Fmt とは?

概要

JPack-Fmt (ジェイパック・フォーマット) は、日本の包装・充填機械業界におけるデジタル化・標準化を推進するために、日本包装機械工業会によって策定されたデータ交換フォーマットです。

現場では、機種ごとに異なるデータ仕様や制御プログラムが存在するため、MESやSCADAとの連携が困難であり、データ収集・活用にかかるコストが増大するという課題があります。
JPack-Fmt はこの課題を解決するために、標準化されたデータフォーマットやタグ定義を用いて、異なるメーカーの機械間でのデータ連携を容易にし、現場の自動化・標準化と生産性向上を支援します。

詳細は公式ページをご覧ください:
JPack-Fmt 公式サイト

工場DXを阻む生産現場や機械メーカーの課題とは?

生産現場や工場と機械メーカーの間には、設備開発やデータ連携に関する複雑な課題があります。代表的な課題は以下の通りです。

  • 生産現場や工場では、設備開発を発注する際に通信仕様やプログラムの要求が不明確
    → データ通信方法やプログラム仕様の標準化が進んでいないため、何を要求すべきか分からない。
  • 機械メーカーでは、複数社から設備開発を受注するが、要求仕様がバラバラ
    → 各社向けに独自開発が必要となり、開発コストや納期が増大。
  • 工場内では、異なるメーカーの機械が稼働しており、データフォーマットや通信方法が統一されていない
    → データベースに十分なデータが蓄積できず、分析・改善につながらない。結果として、OEEなどの指標を活用した改善が困難。
生産現場や機械メーカーの課題

JPack-Fmtが目指す標準化の未来像

JPack-Fmtは、OPC UAをベースにした標準化仕様で、生産現場/工場と機械メーカーの課題を解決し、工場DXやスマートファクトリーの実現を目指します。

  • 生産現場や工場では、設備を発注する際に標準化された仕様で要求可能
    → 通信方法やプログラム仕様が明確になり、発注の効率化を実現。
  • 機械メーカーでは、標準化された仕様部分のプログラムを共通化
    → 各社バラバラな要求仕様のうち、標準仕様部分に共通プログラムを使用することで開発効率が向上し、コスト削減が可能。
  • 工場内では、機械が出力するデータフォーマットやデータベースとの通信方法がOPC UAで統一
    → 十分なデータが蓄積され、OEEなどの可視化・改善が可能に。
  • 分析・改善プロセスが標準化され業界全体で利用可能
    → 業界標準の分析・改善プロセスに沿ってデータを活用することで、工場DXが加速。
JPack-Fmtが目指す標準化の未来像

OPC UA for PackML との関係

JPack-Fmt は、OPC UA の情報モデルを活用することで、MESやSCADAとの接続性を高めています。
特に OPC UA for PackML との親和性が高く、JPack-Fmt で定義されたタグ構造や状態モデルは、将来的に PackML 仕様へ拡張可能な設計となっています。
これにより、国内外の標準規格との整合性を保ちつつ、グローバルな相互運用性を実現する道筋が描かれています。
なお、現時点の国内の環境下では、PackML を標準として導入するには技術面やコスト面での課題があるため、JPack-Fmt はその導入を支援する補完的な仕組みとして、段階的な対応を可能にする役割も担っています。

OPC UA for PackMLの詳細は解説ページをご覧ください:
OPC UA for PackML 解説



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